葬儀に参列する際には香典を持参するのがマナーとなっていますが、そう頻繁に参列する機会がないことだけに、わからないことが多いという人が大半ではないでしょうか。新札を使うと亡くなることを予期していたということになり、失礼にあたるので新札は使わないようにしましょう。しかしあまりに古いお札も失礼にあたるので、診察に折り目をつけて包んでおくのも一つの手段です。相手との関係性や自分の年齢、そして地域によるしきたりにも違いがあるのでよく確認しておかなくてはなりません。
葬儀では黒い服装を着て参列することなど一般的なルールやマナーはありますが、それ以外にもローカルルールがあります。例えば、「目覚まし」などは聞いたことがない方も多いのではないでしょうか。目覚ましは熊本県や宮崎県などで広く聞かれます。これはお通夜で夜通し火の番をする遺族に対して渡されるお金です。昔はおにぎりやおまんじゅうを渡していましたが、今ではお金にかわっています。目覚ましを渡す場合には、香典を別に用意して持って行くようにしましょう。
会社関係者や知人などを集めて葬儀を行う一般葬よりも、家族や近しい関係者だけを集めて行う家族葬が今最も選ばれるスタイルとなっています。その理由には、家族だけでしめやかにおくってあげたい、一般葬では参列者に気を取られてゆっくりとお別れをする余裕がないなどがあります。家族葬を行う場合であっても近親者のマナーが必要です。近しい関係だからと行ってマナーを忘れたりすると今後の付き合いにも大きく影響しますので、そこはきちんと押さえておきましょう。
元々喪服とは、遺族が喪に服している事を意味する物で、実際には正式と略式に分かれています。葬儀、告別式等に参列する側は故人をしのぶと言う事で、その気持ちを表す為に着用しています。ただ黒い服を着れば何でも良いと言う訳ではなく、正しいマナーヲ知っておかないと相手にも失礼に当たってしまう事も有ります。その一つが、参列する側が遺族よりも格が上になる物を着用しないと言う事です。また誰かが亡くなったら全ての場合において着用すると思っている人もいるかもしれませんが、それは誤りです。
葬儀に参列する時の基本的なマナーを身に付けておかないと、非常識な人という印象を与えてしまいます。現代はお通夜や告別式の両方で、男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルなどの黒の喪服を着用するのが一般的になっています。女性の場合は化粧は普段よりも控えめにして、バッグや靴などは光沢のない商品を選ぶことが大切です。男性の場合は黒の靴下や黒のネクタイ、黒の靴を着用する必要があります。会式の時間には遅れないように、余裕を持って到着をしておく必要があります。
葬儀に関するマナーは様々ありますが、香典に関しても気をつけなければならない点がいくつかあります。まず、香典袋には表袋と中袋があります表袋とは「ご香典」「ご仏前」「お悔やみ」などの文字と、お供えする自分の名前を書きます。中袋には入れた金額や郵便番号、住所、名前を書きます。双方に名前を書き入れるのは、後日に遺族の方が香典袋を確認される時に、表袋と中袋を別々に管理されるからになります。この時に使用するペンは薄墨ということが正式なマナーになっています。