2017年03月13日
葬儀に関するマナーは様々ありますが、香典に関しても気をつけなければならない点がいくつかあります。まず、香典袋には表袋と中袋があります表袋とは「ご香典」「ご仏前」「お悔やみ」などの文字と、お供えする自分の名前を書きます。中袋には入れた金額や郵便番号、住所、名前を書きます。双方に名前を書き入れるのは、後日に遺族の方が香典袋を確認される時に、表袋と中袋を別々に管理されるからになります。この時に使用するペンは薄墨ということが正式なマナーになっています。
筆ペンなどは薄墨仕様が販売されていますので、香典袋を書く用に置いておくとよいでしょう。ただそれは表袋も中袋も両方を手書きする場合のことです。訃報は突然おこることなので、コンビニなどで購入されることもあるでしょう。そうすると予め文字が入っているものもあります。その文字が薄く書かれていればいいですが、普通の濃さの墨汁ということが多々あります。その場合に中袋のみを薄墨で書くとバランスがとれなくなります。その場合は普通の濃さの筆ペンで書きましょう。
中袋に金額を書く場所の基本は中袋の表面中央になります。そして、使う文字は漢数字になります。中袋の裏面の左下部分には郵便番号と住所、氏名を書きます。楷書で正しく書くのがマナーになり、略号などは一切使用しないようにしましょう。遺族が香典を管理する際にも大切になります。香典袋と言うと目につきやすい表袋ばかりに気を取られがちですが中袋の書き方も非常に大事です。昔と比べて葬式は随分簡略化されてきましたが気遣いは手を抜かないようにすることも大切です。